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暮らす安心感の素

昨日、茶農家の新年会に参加させてもらいました。
今年のお茶についての話も出て来た中で、農家の暮らしについての話もちらり登場。

昔は、一年不作になったとしても、「こういう年もあるよね。」と持ちこたえる体力というか、ゆとりというか・・・。そういうものがあったけれど、今はその余裕がなくなってきたというのが問題だなぁという話になりました。

「ゆとり」とか「余裕」というのは、経済的な蓄え以上に、精神的な部分が大きいのだろうと・・。
そう言えば年末にお会いした茶農家さんも、2011年の新茶期のことを考えだすと夜寝れなくなる時があると言っていました。

先行きが見えない不安感。
私も、この道(非就職茶業)を選んだことに迷いを持っていた頃は、ものすごい不安感の中で暮らしていました。

それが、あることをするようになってから、すごく楽になってきたんですよね♪
そのおかげで腰を据えて、もう少し長期的な視点で物事が考えられるようになってきたのです。

うふふ^v^ 何だと思いますか?

実は、多くの農家と同じように、
一年分のお米を新米が出来る前に確保しておくこと。
正確に言えば、確保するというよりも、
「あなたから毎年分けてもらいます。」という関係を作ることでした。

バカみたいなことだと思うでしょうが、本当に効き目大!だったのです♪

「とりあえず、お米があれば生きていける。命をつなぐための食べ物はあるんだから。」という感覚は、経済的な世界が何も変わらなくても、目の前の世界にきゅうきゅうと縮こまる必要がなくなった。

私の中では、画期的な新感覚だったのです。

昔の農家は、二年分の備蓄をしていて、一年不作でも次の収穫までは食べることが出来たそうです。それが今では、「おいしい米がいいから」と一年分の確保しかしなくなってきたと。

園主が「自然災害は昔から起きて来たこと。変わったのは人間の余裕の無さかな。」と言っていましたが、バブルを実感していない私より下の世代にとっては、「不安な状況」が普通。

だから、生理的現象(飢餓と寒さ)に対する不安感の払しょくが出来た時には、それだけで「豊かな暮らし」に突入出来る可能性がある。
おもしろいことに、それが出来た時には、そこに甘んじてだらしなく暮らす訳ではなく、毎日が楽しくイキイキとして、創造的になるように思う。^0^

そういう意味でも、今言われているTPPは、どうなるのか心配。
企業にとっては良いかもしれませんが、その基盤となる生身の人間の精神的な余裕を作りだす役割の農業(自家発電機能)を、他国との比較の中で評価していくのは、あまり賛成できないんだよね。

特に、自国の主食、食文化に関わる部分は・・・。
閉鎖的だと言われそうですし、今の農業政策が良いと言う訳でもないし、難しいことは分からないけれど。

私個人が、農家から直接お米を分けてもらうようになり、今年はうまいとかまずいとかいう短期的な味の評価には、あまり大きな意味がなくなり、「私たちの代わりに作ってくれて、ありがとうございます。」という感覚になった。

これは、田舎に暮らしているからより実感できる感覚なのだとも思う。

どんなうまい物を食べるか?よりも、だれの作ったものを食べるか?が大切。
そういう意味では、インターネットは距離を飛ばせる「道具」として大切だなっと思います。

ちなみに、知り合いの山の農家は、今でも二年分の備蓄をしています。
では、米がまずいのか?というと、「炊く行為」に工夫をしていて、圧力鍋を使うのでむっちりふっくらして、とてもおいしいご飯を食べています。

新年会でも「贅沢な暮らし」と「豊かな暮らし」は違う。
「グルメな生活」と「豊かな食生活」は違うという話になりました。

生活者が「自分の『工夫』はショートカットして、うまいものを食べよう。」と思うほど、漠然とした不安感は募るような気がしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
読みにくかったかもしれませんが、思うままに・・・。


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コメント

お米はうちのじいちゃんも一俵買いしてます~happy01

田舎に住んでて思うのは、
「不便だけど、不幸じゃないよ、て言うか、すご~~く幸せな人が、多いと思うんですけど」

面と向かって「幸せだよ」と言い切るじいちゃん、ばあちゃんが多い事!!

何故かしらね~?

投稿: 清沢のS | 2011.01.13 22:44

まったくその通りだと思います。極端な話、携帯電話は無くても暮らせるけれど、食料が無かったら生きていけないという認識を国民全体が持つべきですよね。今後はお金があっても外国から食料が買える時代は終わりつつあるでしょう。

投稿: | 2011.01.14 20:47

◆清沢のSさん
ねぇ~♪不便だけど、不幸じゃない。^^しあわせですよね♪
色々な物を作り出せる力を持っている人は、
何があっても大丈夫! 
農家ってそういう意味で、底力があるんですよねぇ。尊敬しちゃいます。


同感です。仕組みを決めるのは街の人たちなのですが、その人たちに「自分の代わりに作ってもらっている」という実感がないと、お金で処理できると思っちゃうんですよね。><
お金も燃やせばただの紙きれで、食べられませんからねぇ。

投稿: ゆう | 2011.01.14 23:37

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