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玉露、一芽の重さ①

静岡県唯一の玉露産地、岡部町宮島地区の玉露振興会が管理している、品評会用玉露の茶摘みへ行きました。

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茶畑に、藁(黄土色)や化学繊維(黒)の覆いをかけて真っ暗にして育てるのが、煎茶との違いです。(他にも色々とありますが、省略です。)

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30名位のお茶摘みさんたちが、手伝いに来ています。皆さん、地元の農家の方々です。毎年思うのですが、竹やぶの中で昼食を取る風景は、ものすごく気持ちよさそう。

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いつもは、茶摘みだけして、農家の人たちと話をして帰ってくるのですが、今年は勉強したがりの私。そのまま、茶工場にも入らせていただきました。

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実は、玉露製造をじっくり見るのは、初めて。
いつも深蒸し茶の大型工場を見なれているので、この小さな機械で揉む様子は、新鮮です。同じお茶作りとは思えない感覚です。

結局、乾燥機に入るまで見ていて、帰りは11時半になっておりました。笑

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特にこの最後の工程「精揉機」が、作り手は楽しいのだそうです。確かに、茶畑の新芽が揉み方一つでこんなにピカピカと光りだすのだから、気持ち良いだろうなぁ。

****************

この品評会玉露は、経済的な部分を追求しないこともあるからでしょうが、お茶摘みさん一人あたり、4キロの新芽を摘みました。(ちなみに、流通販売用ならば10キロ~15キロ摘むそうです。)

つまり、8時間(6:30~16:00)茶摘みをして出来る茶葉量は、(単純にお茶摘みさんの数で割ったとしても、)一人当たり700g程度だそうです。

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皆さんの人件費は、おいくらですか?

一年間、茶の木を育て、管理して、
春、みんなで新芽を摘み集め、
茶工場で丁寧に揉んで出来た、
完全な手作業で作られた、本物の玉露。

皆さんは、いくらと考えるんでしょう?

玉露は、日常のお茶ではないでしょうけれど、でもいつかどこかで、『本物』を召し上がって欲しい。(どこで本物と出会えるのか?も、きっと難しいのでしょうが・・。)

ペットボトルに書いてある『玉露入り』という言葉に、疑問を持って下さる方が、一人でも増えますように・・・。

600円/100gで買える『玉露』という商品に、不快感を感じて下さる方が、一人でも増えますように。

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コメント

夜中までたいへんでした。600円/100gで買える『玉露』という商品があることには驚きました。どのような背景でそのような商品が生まれたのかわかりませんが、伝統的に手摘みで行った玉露ならば、誰かが大赤字になっているか、手摘みでは無いなどどこか違っているはずですが、そこまで表記する義務はないし・・・。岡部町宮島地区の玉露が農林水産大臣賞を受賞できますように!

投稿: 幸茶 | 2009.05.05 21:20

農家は正しい金額を農産物に乗せて販売してほしいと本当によく思います。
安かろう良かろうの時代はもう終わりにして
いいものをお互い納得できる値段にしないと。

それには生産者側がどうやってその値段になったのかということを消費者(お客様)に見せながら伝えないと。

「農を語る」これは農家にとってもお客様にとっても大切なことだとこのごろよく思います。

投稿: ゆみっぺ | 2009.05.06 09:07

玉露を作る工程を知った時、重みを感じ
ました。
いただいた時、とてもいとおしく思いました。ペットボトルにまわるほど玉露が摘めないことを知ってほしいですね。

投稿: 佐久間ちかこ | 2009.05.06 11:31

>ペットボトルに書いてある『玉露入り』という言葉に、疑問を持って下さる方が、一人でも増えますように・・・。
600円/100gで買える『玉露』という商品に、不快感を感じて下さる方が、一人でも増えますように。

この辺は全く同感です。
と同時に、「新茶入り」ペットボトルにも??を持って頂きたいな。
また、それが現実だから?新茶(の一部)が番茶の値段で市場で取引されているのかな?

投稿: 清沢のS | 2009.05.06 14:25

◆幸茶さま
600円玉露は、通常の煎茶よりもひどいお茶でしたが、とてもよく売れると伺いました。ああ、残念。
今は、手摘みではない(機械刈り)玉露も、玉露表示は可能になっていますので、手摘みをウリにすることもなくなっているのかもなぁ。
まあ、手摘みにも色々あるので、一概になんとも言えないところもあるのですが・・・。
ところで、実はこの品評会出品玉露の一部をい頂きました。私の友人(茶和の会)が主催する、静岡市もみじ山庭園で行うお茶会で使ってもらう予定です。その時は、ぜひ茶会に遊びに来て、召し上がってみて下さいね♪

◆ゆみっぺ様
---生産者側がどうやってその値段になったのかということを消費者(お客様)に見せながら伝えないと。---
本当に、そうですね。今までそういう『過程』について、説明しなさすぎたよね。
でも、この語りかけはすごく時間がかかるから、ずっとやり続けることが重要なんだと思う。ゆみっぺさん、がんばろうね。

◆佐久間ちかこ様
そうそ、昨年「玉露」の定義づけが変わろうとしていました。飲料用にもっと使用するために、規制を緩めようと。それを業界が了解するのか規制するのか、どう動くんだろうと思ってたけど、今のところは、業界から待ったがかかって、現状維持。

目先の利益のために、自分たちで自分たちの文化の首を絞めるのは、止めて欲しいですね。それじゃまるで、リーマンBと同じだもんね。

◆清沢のS様
ああ、そうですね。厳しいですね。
自分で作ったものが、どういうルートで、どんな風に商品になるのかを把握して、自分たちがどんなものを作りたいのか、本気で考える時代になりましたね。相手に任せるだけでは、もう難しいです。
そうはいっても、変化させるにはものすごいエネルギーがいるのかもしれないから、やっぱり難しいんでしょうね。そんな中でもやれる人は、応援したくなります。
清沢のSさまも、がんばってくださいよ~!


投稿: ゆう | 2009.05.06 16:44

うんうん全くその通りです。
今月は狭山茶にのめりこみ、生産者さんの
ご苦労を肌で感じようと思います。
ただ飲んでうんぬんって言えない世界だと
感じました。

投稿: 佐久間ちかこ | 2009.05.06 21:28

ゆうさん
めちゃ素敵だな。
こうやって 農家さんの思いを
もっともっと教えてほしいと思います。
そして 消費者の方が購入する食品に
素朴な疑問を持って下さればな~って
感じます。
日々 ほんものをお伝えできるように
私たちも努力していきますね~。

投稿: たふちん | 2009.05.07 00:04

◆佐久間ちかこ様
そうですか。まあ、あまり本業の最中に、邪魔にならないようにしてくださいよ~。笑
外部の人がいるだけで、気が散るというくらいだからね。^^でも、貴重な体験でしょうね。ありがたいです。

◆たふちん様
新茶、盛り上がっているようですね~!お店から楽しそうな雰囲気が伝わってきますよん♪
なかなか、地味な作業なんだけどね。こういう話って、重苦しいのかしらね?
でも、言わずにはいられないよね。お互いできることから始めましょう~♪一番大切なのは店頭だからね。引継ぎ、よろしくですよ~!笑

投稿: ゆう | 2009.05.07 16:19

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