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日本茶のこれから?

静岡も二番茶の製造が進んでおります。
ちなみに、牧之原台地周辺は、終了。
山間地の製造が中心です。

一番茶、二番茶。と呼んでいますが、この辺りを少し説明しますね。今日は少しマジメに長文ですが・・・。^^;

お茶の木は、春から秋にかけて、年に数回新芽を摘んで、お茶を製造します。
この「数回」と確定せずに言うのは、地域差があるため。

静岡の場合は、実際に摘むかどうかは別として、四回(四番茶)まで数えられます。ちなみに九州の暖かい地域では、新芽が早く成長するので、五番茶もあるそうです。

この摘み取り回数は、気候と関係しています。例えば、紅茶の産地、スリランカやインドなどは、1年中暖かいので、2週間に1回くらいのペースで新芽を摘み取る地域もあります!

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*写真:スリランカの紅茶テイスティング

日本のお茶製造は、シーズンが限られていて、さらにその回数も年に数回。その期間は寝る間も惜しんでお茶を造ります。
ちなみに、それぞれのお茶は全く品質も価格も、お茶を造る目的も違うために、製造方法にも工夫をして造られています。


<農家側から見た、茶期別の製造目的>


●一番茶: 美味しい緑茶を造るため。

●二番茶: 緑茶商品バリエーション(商品・価格ともに)を増やすための補助茶造りのため。

●三番茶: 来年の一番茶に向けての茶の木の生育調整のため。

 番茶・ほうじ茶の原料・ペットボトルの原料等になる。

●四番茶: 来年の一番茶に向けての最終準備

 番茶・ほうじ茶の原料・ペットボトルの原料等になる。

*つまり三番・四番は来年の準備をするために茶を刈り、捨てずに製造している感覚です。ちなみに最近は、二番茶もペットボトルの原料として使われています。

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*写真:牧之原台地の茶畑 手前は幼木

ところが、海外の紅茶産地は1年中どこかの畑で新芽を摘めるため、茶工場は年中稼動しています。一般的な製造工場と同じように、週末が休みになるような具合。

つまり日本茶は、あくまでも「美味しい一番茶」を造るために、栽培から全て管理しているのに対して、紅茶は年間通して、商品となる「紅茶」を生産しています。

日本の茶製造と比べると、時間に対するひっ迫感が違いますね~。

ここから考えると、日本茶は二番茶が中心の低価格の緑茶を飲むよりも、味の濃い一番茶で造られた800円~1,000円/100gくらいのお茶を飲む方が、生活者にとってはお得なんだと思います。^^

ちなみに日本の場合でも、春の一番茶製造と二番茶製造では、農家の人たちの顔が全く違います。一番茶の緊張感はそのまま表情に表れているんですよ!

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*写真:今年の一番茶を初めて造る瞬間

上記の製造目的から考えれば、今のご時世では(重油等のコストが上がり、荒茶の流通価格が下がれば、)農家は三・四番はお茶に加工する必要がないとなります。捨てた方が良いってなる。今年の四番茶は、どうなるんでしょう~。
でも、単純にそれをすると農家の「収入を上げる機会」を減らす事にもなるのでは?とちょっと心配になります。

反面、茶期別のお茶製造の考え方を変えて、それぞれの季節に合った、必要とされる茶の加工をする工夫も少しずつ始まっています。


今まで「緑茶を造る」ことしか考えていなかったため、一番茶以上の品質は存在しなかったのですが、違う価値を認めて栽培・製造工夫をする農家もあります。色々なところで、新しい流れが生まれてくる時期なのかもしれませんね。

お茶を買って飲む生活者側から見たら、日本茶に幅が出来て良い時代になるかもしれません。

なんて、今日はちょっとマジメに書いてしまいました。^^;)大雨で家にずっとこもっているからかしらね~?最後までお読みいただき、ありがとうございました。こんなこと言われても、よく分からないですよね~。笑

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コメント

我が国における喫茶文化は、約400年周期で新しい文化が中国から持ち帰られています。(まあ、中国が当時の先進国だったしね)
その最後の波、煎茶のもととなる喫茶文化が中国から持ち帰られて約400年。そろそろ新しい喫茶文化が持ち帰られて、それを受容したところが、創意工夫によって新しいお茶を生み出すまで数十年~数百年という最中でしょう。
お茶の歴史、お呼びがあれば、どこへでもいって語りますよ~。(笑)

投稿: もちや | 2008.06.30 07:54

◆もちや様
本当に面白い時代にお茶に興味を持ったんだなと、何か必然性も感じるくらいに思います。
そうですね!静岡でも講演をして頂きたいです。その時はよろしくお願いいたします。

投稿: ゆう | 2008.07.01 14:47

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